文芸評論家として活動している三宅香帆さん。
三宅香帆さんに上手な文章表現の方法を教えてくれた師匠はいるのかな?と気になりますよね。
今回は、三宅香帆さんが表現する文章の師匠がアイドルとの説について調査しました。
また、三宅香帆さんにとってアイドルがどのような存在なのかもまとめていきます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
三宅香帆の文章の師匠はアイドル!
三宅香帆さんが表現する文章の師匠が作家ではなく、アイドルであるとのことですが、一体どういうことなのでしょうか。
詳しくまとめてみました。
三宅香帆の文章表現の原点はアイドルだった
三宅香帆さんは著作家であり、文章の表現を巧みに操る方です。
画像引用元:京都大学新聞
そんな文章表現の方法を教えてくれた師匠について問われた際に、以下のように答えています。
私の文章表現の師匠は、たくさんのアイドルたちだった。
引用元:AdverTimes
三宅香帆さんによると「愛されるアイドルは、多くの人に届くための発信術がある」そうです。
アイドルが自分を発信する方法が、三宅香帆さんの表現する文章にもつながっているみたいですね。
ささやかな気遣いを教えてくれた
アイドルの発信力に衝撃を受けた出来事がある三宅香帆さん。
衝撃的な出来事というのが、HKT48に所属していたアイドル指原莉乃さんの言葉だったそうです。
指原莉乃さんはラジオの番組内で、曲紹介を振られたときに「曲の説明」と「グループの説明」をした後に曲を流したとのこと。
三宅香帆さんは「曲の説明や褒める言葉」を入れていた指原さんに、とても感動したと話しています。
三宅香帆さんは、指原さんの言葉と行動に次のようにコメントしていました。
こういうささやかな気遣いが、相手に届く言葉を作るのだ。
引用元:AdverTimes
コメントからも文芸評論家の仕事をする上で、三宅香帆さんが気遣いを大切にしていることが分かりますね。
三宅香帆がアイドルを好きになった理由とは?
三宅香帆さんがアイドルを推すようになった理由はなんだったのでしょうか?
詳しく調査してみました。
アイドルを推すようになったのは大学院の受験時期
三宅香帆さんがアイドルを推し始めたのは、京都大学大学院の受験を迎える頃だったそうです。
当時、三宅香帆さんは京都大学大学院の入試と同大学の卒業論文が大変だったタイミングだったと語っています。
画像引用元:OKAMURA Lifestyle Store
主に推し始めたアイドルは「AKB48」を中心とする「48グループ」と、日向坂46を中心する「46グループ」だとのこと。
中でも日向坂46を2022年に卒業され、2023年に小説集『きらきらし』を出版した宮田愛萌さんには思い入れが強いようです。
ちなみに三宅香帆さんは2023年7月に宮田愛萌さんと念願の対談を果たしています。
データベース欲求を満たされる感覚に魅了される
三宅香帆さんは、アイドルグループが歌って踊っている姿を見て推すわけではないと語ります。
理由として、「アイドルグループの中のひとり一人の物語が、無限に群像劇を見ている感じ」という印象を受けたそうです。
引用元:サンクチュアリ出版
三宅香帆さんは「データベース欲求」が強いと自分では思っていると話しています。
また、知識を増やすことで自分のデータベースを埋めていけると感じているようです。
「アイドルがどのような努力をして主役になっていくのか」という物語に惹かれたことが、アイドルを推す理由になったとのこと。
また、アイドルへのデータベース欲求が満たされることで「顔と名前が一致していく」とも話しています。
そんなアイドルの物語を三宅香帆さんは文学(ジャンルや国、時代背景)に当てはめていくことができるようになったそう。
三宅香帆さんが文学評論をする上で、自らのデータベース欲求を満たすことが根幹にあると言えますね。
三宅香帆がアイドルから学んだこと
三宅香帆さんはアイドルの推しカツを始めて、学んだことがあったそうです。
どのような学びが三宅香帆さんにあったのか紹介していきます。
自分自身の発信方法に不安を感じていた
三宅香帆さんは京都大学大学院の入試の時に、初めて世の中に本を出すことになりました。
「大学時代にバイトをしていた天狼院がきっかけでブログを書き始めて、書籍を出すことになった」と三宅香帆さんは話します。
ペンネームではなく、実名でブログを書くことになり、ネット友達に読まれることへの不安を抱いていたらしいです。
当時、三宅香帆さんは「いい文章を書きたい欲求」と「誰かに届いて面白いと思われる」ことへの疑問が消えなかったとのこと。
文芸評論家としてではなく、著作家としての仕事を始める上で三宅香帆さんの中で葛藤があったのが分かりますね。
アイドルは天然素材ではなく、工夫をしている
三宅香帆さんは「アイドルの人は世間で思われているよりも自分で考えて、自分で発信して人気を獲得している」と感じたと話しています。
アイドルとして、キャラが立っている人はブログもSNSも人気になる発信をしていると気づいた三宅香帆さん。
「天然でいるのではなく、努力しているのがアイドルである」とも思ったとのことです。
「メイクの発信まで行う」アイドルの工夫が、三宅香帆さんの中で「文章のテクニックを使うこと」の工夫に繋がったと語っていました。
三宅香帆さんの評論のテクニックは、アイドルの工夫が原点だったようですね
アイドルを推すことは三宅香帆さんにとって、大きな分岐点になったと言えますね。
三宅香帆の推しはアイドルと本!
三宅香帆さんの仕事はアイドルではなく、本を推すこと。
しかし、現在もアイドルを推す力は三宅香帆さんにとっての原動力になっているようです。
三宅香帆さんの推しである「アイドルと本」の共通点がどこにあるのか、調べてみました。
三宅香帆はアイドルを推すように本を推す
三宅香帆さんは「アイドルを推す」人ではなく、文芸評論家として「本を推す」人になりました。
「アイドルを推していること」と「本を推すこと」について、三宅香帆さんは次のようにコメントしています。
「推し」のアイドルたちが教えてくれた文章表現を使って、私は今日も、本という名の「推し」について思いを綴っている。
そう、「推し」がアイドルじゃなくなった時も、私の文章表現のなかで、アイドルは生き続けているのだ。ひっそりと、でも、たしかに。
引用元:AdverTimes
画像引用元:集英社新書プラス
三宅香帆さんは常にアイドルの存在を心のうちで大切にしているのですね
アイドルを推すことで自分を語ることができる
「アイドルを推すことが、現在の自分を語ることにも繋がった」と三宅香帆さんは言っています。
推しについて語ることは、結果的に自分について語ることになります。
なぜ、その推しを好きになったのか?
こんなに推しという存在をつくるのがブームになっている世の中で、その相手を、存在を、分野を、選んだのはなぜなのか?
なぜ、その推しを好きでい続けられるのか?
どんな体験があって、その推しに出会ったのか?
──それらを語ることは、推しの魅力を語るとともに、推しに恋した自分を語ることでもあるのです。
自分の好みを言語化することで、自分についての理解が深まる。
引用元:東洋経済オンライン
アイドルを推すことも本を推すことも大切にしている三宅香帆さん。
三宅香帆さんは本を推して、読者に共感してもらえた時に「言葉にしたら、人に伝わるんだ!」と自信が生まれるようです。
その上で、推しを語ることは、自分自身について語るよりも自分への情報が得られると話しています。
他人の言葉に惑わされず、自分自身の推しについて、たくさん言葉にしてみましょう! きっと、推しに出会えた人生について語ったあなたの言葉が、いつかあなた自身を楽しませる日がきます。
引用元:東洋経済オンライン
アイドルと本を推す行動が、三宅香帆さんが表現する言葉の存在を強くしているのですね
まとめ
今回は、三宅香帆さんが表現する文章の師匠がアイドルの存在だったことを紹介しました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- 三宅香帆さんが表現する文章に影響を与えたのは、アイドルグループの存在
- アイドルを好きになったのは、京都大学大学院の入試と同大学の卒論が重なった時期
- 三宅香帆さんは「アイドルが天然素材ではなく、工夫を凝らしている」と感じている
- アイドルを推すことで、自分自身をより語れるようになった
- 三宅香帆さんは「アイドルを推すように本を推す」文芸評論家
アイドル推しであり、さまざまな書籍を推す仕事をする三宅香帆さんの活躍を応援していきたいですね。